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I am Sam★9

★9  一回観る中で3、4回は泣いた。  娘ルーシーが成長して、絵本の難しい単語を読めるようになってしまったが、本気で単語の読めない父サムを気遣って、読めないと嘘をつく。それを父サムが、いいやお前は読めるのを知ってる、お前が成長してくれるのが嬉しいんだと言う。  このシーンを監督の解説字幕で見ると、「いつかは子供が親を追い越すときが来る、障害者の親ではそれが早いだけ」と言っていた。  ただ、この物語で一番変化するのは、弁護士リタ。サムとルーシーの熱い親子愛の傍ら、リタの人物像の変化はそれと同じくらいのウェイトで物語に深みを持たせている。

きっと、うまくいく(原題:3 Idiots) ★9

★9  この映画を観たのが二ヶ月前なので、記憶が曖昧なところはお許し願いたい。寧ろここに書くことは二ヶ月の様々な日々の記憶と思考の波に揉まれて精選されている印象だということだ。中学のときにTSUTAYAでパッケージだけ見て、わぁ面白そう、観たい、と思ったがビデオレンタルの権利は父が握っていたから、8年ほど観れずじまいだったのだ。私のアンテナは正しかった。やっぱ楽しい。なんというか、幸せだ。幸せな気持ちがキャラクターと共感できて、一週間程この映画の幸せの余韻が残り続けたものだ。 全体の長さは170分、ナンとカレーの踊りがふんだんに盛り込まれているザ・インド映画。  とても楽しくて泣けて感動した。伏線がすごい。170分という枠を使って回収するから、そりゃあやられるわ。  無茶して飛行機を一便止めちゃうことや、病院にスクーターで侵入すること、ランチョーにピアが誰か好きな人は居るのと明らかに両想いなのに聞く辺りの演出が、「愛せるバカっぽさ」を目指したかったんだろうけど、やりすぎて安っぽくなっているところはある。でもまぁ、ラストの3人とも再会できてもう良かったねぇぇという感動はハイキューで白鳥沢に勝ったときの三年生トリオの抱擁シーンに匹敵した。そんなわけで、些細な演出の違和感なんて、どうでもいいっちゃどうでもいい。そんなことよりキャラクターの愛しさとテンポが良いのだ。  インド映画だってぇのに、二回+愛しいシーンの見直し数回でレンタルDVDが擦り切れるほど観てしまった。