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初投稿

 大学に通うため上京して2年経つが、レンタルビデオ屋でちょこちょこ映画を借りては、この感想を口頭で周囲の人間に伝えて終わってしまっているので、大変勿体ないと思った。  理論社会学の先生もこの前授業で仰っていた。デュルケムの提唱した「社会的拘束力」という、社会において長年にわたって人々を拘束、制限するもの、もっとわかりやすく言うと人々を”影響させるもの”を意味する用語がある。代表例が二つあるのだが、一つは「文字」。「言語」よりも、「文字」がぴったり相当するそうだ。もう一つは「道」なのだが、今回は文字の社会的拘束力だけとりあげる。  なぜ「言語」では不適切で、「文字」なのか。一人がある言語を使い、口頭で語り流すだけで、多くの人の行動をセーブするかというと、やや惜しい。それよりも影響力があるのは、文字として媒体に残し、もしかしたら解読され、時を選ばず意味を発信し続け、ゆっくりと読者を増やし、彼らの心の片隅にでも影響を残し続けることなのだ。  つまり、映画レビューは、媒体に残すべきだという話だ。  終わりに、社会的拘束力とは言ったが、文字は私自身の思考もクリアにしてくれる。影響させるものという意味になぞらえると、私の打った文字に、私自身が影響され、段々と精密な思考に絞られていくことを期待したい。